カラダものさしって?
以前紹介した「カラダものさし」使った授業第2弾です。まずは以前の記事をお読みください。
以前の記事にも書いたんですが、量感を豊かにするためには反復練習をするのではなく、自分自身のなかで何かもとにする長さをつくることが大切です。それが「カラダものさし」です。自分自身のカラダをものさしにしてしまえば、定規がなくてもある程度の長さを予想することができます。
以前の記事では1mを超える長さを測りましたが、今回は50cm以下の短い長さを測っていきます。授業の順番でいうと逆になりますね。
○cmをつくろう!
従来、長さの学習ではプリントにかいてある直線を定規で測ることが多いと思います。もちろん、それ自体も技能面のことを考えると必要な学習です。
しかし、そればかりでは技能面の力を育むことはできても、量感は身につきません。何より、子どもたちが楽しく、前のめりに学習する姿が思い浮かびません。
そこで、指定された長さをつくる活動にすることで量感が身につくだけではなく、子どもたちが楽しく算数の学習に取り組むことができると考えます。
準備物
ワークシート(A3が望ましい)
算数では数値設定が大切です。適当に長さをきめるのではなく指導者の意図が必要です。
PDFはコチラ。
画用紙の短冊(1本40cmぐらい)
四つ切りの画用紙を上のように切ると、長さが約40cmです。幅は2cm〜3cmぐらいでいいでしょう。
折り紙
一般的な正方形のもので構いません。
ハサミ、のり
子どもたちが持っているもので構いません。
ルール
定規は使わない。カラダものさしを使って○cmをつくる。
完成イメージ
答え合わせ
最後にカラダものさしでつくった○cmを定規で測って確認します。
おわりに
この授業については、準備物を用意しておくことが指導者としては最も大切です。授業では最初の5分は説明をして、残りは子どもたちに投げてしまっても問題ありません。
子どもたちはあーでもない、こーでもないと言いながら楽しく短冊を測って、切って、貼ることでしょう。
また、数値設定を工夫することで「9cmは18cmの半分だから・・・」「6cmは30cmの5分の1だから・・・」「2cmは6cmの3分の1だから・・・」と分数の考えや、かけ算(わり算)の考えを引き出すことにもつながります。
もし、数値設定に意図を持たさずに適当に考えたものであれば、このような考えは出ることがありません。だから数値設定にこだわりをもつことが大切なのです。
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