ラグビーワールドカップ
現在(2023年9月)ラグビーワールドカップが行われています。
前回の大会(2019年)では、「ONE TEAM」という合言葉が掲げられ、日本中がラグビーに熱狂しました。当時の学級内でも大きなブームが巻き起こり、ラグビーへの関心が高まりました。
そこで、今回はラグビーに関連した算数の問題を紹介します。トレンドに合わせた題材を活用することも、学習へのモチベーションを高めるテクニックと言えるでしょう。
得点の方法
注目したのはラグビーの得点方法です。ラグビーはサッカーや野球とは異なり、多彩な得点方法が存在します。以下に得点方法をまとめましたので、ご確認ください。
しかし、これらを全て授業で取り扱うと、カタカナが多くて算数の問題以外で混乱してしまう可能性があります。そこで、今回は算数の授業用に必要な要点に絞って取り扱います。
得点方法を3つに絞りました。また、得点はすべて奇数としました。今回の授業を進めていく中で「2点」がやや便利すぎるため、意図的に除外しました。これも教材の工夫の一環です。
導入
(写真をテレビに映すor映像を流す)
現在ラグビーのワールドカップが行われています。
テレビで観ました!
(試合結果を映す)
チリ戦では日本が42点を取って勝ちました。
問題
42点の得点方法はどのようなパターンが考えられますか。
式を考えましょう。
見通し
7点を6回取れば42点になるよ!
7×6=42だ!
じゃあ、それ以外のパターンはあるのかな?
めあて
全ての得点方法のパターンを考えよう
考え(例)
トライ&ゴールのみ
7×6=42
ペナルティーゴールのみ
3×14=42
トライ&ゴール + トライ
5×7=35
7×1=7
35+7=42
トライ&ゴール + ペナルティーゴール
7×3=21
3×7=21
21+21=42
トライ + ペナルティーゴール
5×6=30
3×4=12
30+12=42
ここには一部を書いています。きっとその他にもたくさんの考えが生まれると思います。
おわりに
授業の最後には「ちなみに…」という形で、実際の試合での得点方法に触れることも良いでしょう。
このように、トレンドのトピックを授業に取り入れることで、子どもたちがメディアでラグビーを見た際に「この得点なら…」と、自然に算数を思い出すきっかけになるかもしれません。
授業前はスルーしていたことでも、授業後には少し立ち止まって考えることができたなら、授業者としてはとても喜ばしいことです。
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