【指導案】5000に近い方が勝ちゲーム【2年】 - バズさん〜バズる算数〜

【指導案】5000に近い方が勝ちゲーム【2年】

A 数と計算
のなごん
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単元の目標

【知識・技能】

・10000までの数について、十進法取り記数法による数の表し方を理解することができる。

・数をよんだり、かいたり、不等号を用いて数の大小を表したり、100を単位とする簡単な加減計算をしたりすることができる。

【思考・判断・表現】

・10や100、1000のまとまりに着目し、十進法取り記数法による数の表し方や比べ方を考えたり、数を相対的な大きさからとらえたりすることができる。

【学びに向かう力・人間性】

・身の回りのものを、数のまとまりに着目するよさや、数には数量を表したり、分類整理したりするものがあることに気づくことができる。

指導計画(全9時間)

【第1次】大きな数のあらわし方(6時間)

【第2次】何百の計算(1時間)

【第3次】数の役割(2時間)

本時の学習(第5時)

本単元は、小学校学習指導要領解説算数編A(1)数の構成と表し方にあたり、数の概念や性質についての理解を深めるとともに、数についての感覚をより豊かにすることをねらいとしている。

教科書会社6社の単元構成を見ると「10000より大きい数のあらわしかた」を学習した後に、数直線上の読み取りを通して10000までの数の順序、系列の理解を図るものとなっている。数直線を使うことで、数の順序の理解や数の大小比較が容易になることを意図したものと想定できる。

本単元では、数直線上の数字を読み取るという「知識・技能」の定着の育成を図ることに加えて、数直線の1目盛りあたりの大きさを変えることや、ある数値から見て+100や−100などを考えることで、これまでの数直線の学習では得ることができなかった新たな見方・考え方を働かす姿をめざす。

これらの見方・考え方は今後、算数・数学として学習する「グラフ」「変わり方」「座標軸」などの素地を育成することへとつながる。

本時では「5000に近い方が勝ちゲーム」を設定する。裏を向けた状態の1〜9のカードを指導者と子どもチームが交互に取り合い図1のABに自由に配置して5000に近づけるというものである。

例えば、子どもチームが1回目に9のカードを引いた際にAとBのどちらにおけば5000に近くなるのかを考える際には、Aに置くと千の位が9になり、次にどの数字を引いたとしても5000に近いとは言えない。しかし、Bに置くことで次のカード次第では4900もあり得ることから、どちらの位にカードを置くのかを考える必要が出てくる。

この際、1枚目のカードを引いた時点で想定できる数を数直線上に可視化する。そうすることで、数の順序や大小比較が容易になると考える。加えて、従来の数直線の学習では「0からどれだけ進んだか」といった読み取りが協調して行われてきたが、本時では数直線上の中央である5000を基準とすることで、「5000から見て+100」「5000から見て−100」といった視点も出てくるのではないかと考える。本時を通して従来の数直線の学習では得ることができない新たな見方・考え方を働かせる姿を期待する。

本時の目標

位に着目したり数直線を使ったりして、数の比べ方を考え表現することができる。

本時の評価規準

位に着目したり、数直線を使ったりして、数の比べ方を考え表現している(思・判・表)

本時の展開

①本時の課題をつかむ。・ゲームのルールを確認することで、本時の課題を捉えられるようにする。
②見通しをもち、自ら考える。         ・「1〜9の中で、どのカードを引くことができたら有利かな?」と問うことで、数の順序を考えられるようにする。また、「引いたカードを十の位と百の位のどちらに置く方が有利かな?」と問うことで、位に着目して数を考えられるようにする。

・数直線を配布することで、視覚的に数の順序を捉えられるようにする。
③5000に近い方が勝ちゲームを行う。       ・1枚目のカードを引き終わった際に、想定できる数を考えさせることで、数直線を使うという必要感をもたせるようにする。

・指導者が「カードの裏に書かれている数字を把握しておく」「後攻」にすることで、子どもたちが選んだ1枚目の数字によって、選ぶ数字を変えて子どもたちの意欲が最後まで持続できるようにする。
(子どもチームが5を選んだ場合、指導者が4もしくは9を選ばなければ、その時点で子どもチームの勝ちが決まるため)
④本時をふり返る。        ・本時の学習で気づいたことや考えたことを書かせることで、本時の学びを振り返るようにする。

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