重さ
「重さ」の学習は小学校3年生で学習します。この時に重さを表す「g」や「kg」などの単位や、重さを正確に測る道具としての「はかり」ついて知ることになります。
私は算数の学習でよく具体物を使用しますが、特に測定領域では手を動かしてナンボやと思っていますので、今回も子どもたちにはたくさん手を動かしてもらいます。
今回使用するのは「粘土」です。ちなみに粘土は算数の学習でめっちゃ使えます!
本時は「重さ」の学習の導入。第1時をご紹介します。
準備物
・粘土
・粘土板
・はかり(子どもたちの目の届かない場所へ隠しておきましょう)
導入
久々に使う粘土はカッチカチに固まっているため、操作性に優れていません。なので、最初は粘土をほぐす活動から始めると良いでしょう。おそらく久々に粘土を触る子どもたちは、楽しく粘土を操作するでしょう。
ここでは、粘土をほぐすという目的に加えて、この後提示される問題の見通しにもつながります。
・真ん丸のボールをつくりましょう。
・ピザの形をつくりましょう。
・お団子を○個つくりましょう。など
問題
ねんどをぴったり半分にしましょう。
見通し
ボールの形を作って半分にすればいいと思います。
ピザの形を作って半分にすればいいと思います。
お団子をたくさん作って、同じ数で分ければいいと思います。
ここでの指導者は、子どもたちの声にしっかりと耳を傾けて否定も肯定もせずに聞いてあげてください。ある程度、見通しが出たら個人で取り組ませてあげましょう。
考え
子どもたちはいろんな考えで「ぴったり半分」を作ることだと思います。子どもたちが作った「ぴったり半分」にした粘土は、テレビ画面で映してクラスで共有しましょう。
子どもたちの反応などを見ながら、一通り紹介していきます。
しかし、今回の学習は「重さ」です。このままでは、ただ粘土を半分に分けただけで終わってしまいます。
そこで・・・
これって本当にぴったり半分って言えるのかな?
このように子どもたちに問いかけてみてください。すると、何人かが反応してくれます。
確かにぴったり半分とは言えないかもしれない・・・
「重さ」を知る
じゃあ、ぴったり半分にするにはどうすればいいんだろう?
うーん・・・
ここで子どもたちの口から「重さを使えばいい!」とはなりません。「重さ」は未修事項なので、子どもたちの頭の中に「重さ」という発想はありません。なので、ここでは粘る必要はないと思います。
算数では「教える場面」と「考えさせる場面」がありますが、ここは教える場面です。
実はこういう物があります。
(はかりを見せる)
なるほど!重さで分ければいいんだ!
おわりに
この後は、はかりを使って粘土をぴったり半分にしていきます。はかりの使い方や、重さの単位などは次の時間にまわしても構いません。
本時では、重さを使うことでぴったり半分にできるということを知り、はかりを実際に触らせてあげるところまでいけば十分です。
学習の導入なので、重さを学習することへの「ワクワク感」も届けたいと考えています。きっと、この流れなら子どもたちも次の時間の算数を楽しみにしてくれると思います。
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