必須のスキル
算数の学習において、四則演算(たし算、ひき算、かけ算、わり算)は基本中の基本です。算数は系統性が強い教科ため、四則演算が理解できないと算数自体の理解が難しくなります。
しかし、ただ演習させるだけでは子供たちにとっては楽しくありません。根気よく練習することは大切ですが、子供たちにとっては魅力に欠ける場合があります。
きっと、計算スキルの向上に悩む保護者や教師は少なくないでしょう。
そこで、今回は同じ計算練習でも様々な角度から出題することによって、飽きずに計算スキルを高める工夫を紹介します。今回は小学校1年生の内容を例に説明します。
一般的な形式
たし算の計算練習をする場合、以下のような形式が一般的です。
2+3=□
4+1=□
6+2=□
問題解決のスタイルとして、□の中に答えを書く方法が広く用いられます。確かに、これを繰り返すことは計算能力を向上させる上で有効です。しかし、ただ機械的に学習するだけでは、算数の楽しさを感じるどころか、算数自体が嫌いになる可能性もあります。
答えをオープンにした形式
先ほどの形式に加えて、答えをオープンした形式も計算スキルを向上させる上で有効と言えます。
2+□=5
4+□=5
6+□=8
正解が複数ある形式
正解が複数ある形式を出題することで、子供達は楽しみながら練習問題に取り組むことができます。
□+□=5
□+□=8
絵や図で表す形式
絵や図で表し、数量関係のイメージをしっかりと持つことも大切です。特に低学年段階では、指導者が意図的にそのような活動を取り入れていきたいところです。
○○+○○○=□
○○○○+○=□
おわりに
かけ算もわり算も、同じ考え方で学習できます。様々な問題形式で取り組むことで、飽きずに学習することができます。
算数が苦手な子どもがいるのは、指導者や保護者である私たち大人の責任です。だからこそ、常に「どうすれば楽しく学べるか」を考え、子どもと一緒に算数に向き合っていくことが大切です。
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