【主体的・対話的】みんなが納得できる順位の決め方は?【2年】 - バズさん〜バズる算数〜

【主体的・対話的】みんなが納得できる順位の決め方は?【2年】

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のなごん
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表とグラフ

今日は小学校2年生の「表とグラフ」の学習アイデアをご紹介します。

今回の学習では、表やグラフを作成することではなく、それらを読み取るスキルを中心に育てていきます。子どもたちは問題を解決するために、与えられた表やグラフを注意深く読み取り、そして自分の考えや答えをノートに書き留めていくことになります。

ここで大切なのは、正解が1つではなく、子供たちの考え方やアプローチが多様であることです。子どもたちはそれぞれ独自の視点や発想を持っており、異なる解釈や答えを持つでしょう。

この学習では、子供たちの多様な思考を尊重し、肯定的に受け入れつつも、重要なポイントは「根拠」と「言語化」です。

つまり、子供たちは自分の考えや答えに「なぜそう思ったのか」を説明できるようにすることが大切です。自分の思考の根拠を探し、それを言葉で表現することで、考えをより明確にし、他の人にも伝えやすくなります。

さぁ子どもたちはどんな考えを創るのでしょうか。

問題

下のグラフはサッカーのリーグ戦の試合結果です。

順位が上なのは、大阪たこやきズと名古屋てばさきズのどちらでしょう。

グラフ①
グラフ②

見通し

子ども
子ども

大阪たこやきズの勝ち数は3つだから、名古屋てばさきズより2つ多い

子ども
子ども

大阪たこやきズの負け数は4つだけど、名古屋てばさきズは1回も負けていない

ポイント

グラフ①の読み取りができたら、グラフ②を追加で提示します。

1度にたくさん提示すると、拡散してしまい、思考があちらこちらにいってしまいます。

子ども
子ども

大阪たこやきズは10点も取ってる!

子ども
子ども

名古屋てばさきズは無失点だ!

表にまとめる

この表には数値が書き込まれていますが、子どもたちには空白のものを配布して、自分たちで埋めさせましょう。

めあて

みんなが納得できる順位の決め方を考えよう

考え

勝ち数

大阪たこやきズの勝ち数は3。

名古屋てばさきズの勝ち数は1。

だから、大阪たこやきズの方が上。

負け数

大阪たこやきズの負け数は4。

名古屋てばさきズの負け数は0。

だから、名古屋てばさきズの方が上。

得点

大阪たこやきズの得点は10点。

名古屋てばさきズの得点は1点。

だから、大阪たこやきズの方が上。

勝ち点

実際のサッカーでは勝ち3点、引き分け1点、負け0点。

大阪たこやきズの勝ち点は9点。

名古屋てばさきズの勝ち点は9点。

だから、どちらも同じ。

ポイント

この学習の良い点は、友達の意見を「聞きたくなる」と言うことです。そして、その意見に対して「だって」「でも」という言葉を使って自分の考えと比較し、ディスカッションが生まれやすくなります。

ここでの指導者の役割は

①子どもたちのつぶやきをキャッチして、「なぜ?」「どうして?」と全体へ返すこと。

②「みんなが納得できる方法と言えるのかな?」と全体へ返すこと。

③板書に分かりやすく可視化すること。

④理解力のある指導者ではなく、わざと理解力のない指導者を演じること。

おわりに

学習の最後は「まとめ」とするのではなく、「気づいたこと」「わかったこと」「疑問に思うこと」などをノートに書く時間を設けましょう。

子供たちはきっと、フルスピードでたくさんのことを書くことでしょう。その中には「○○さんの考えを聞いて・・・」など、友達の考えに触れた内容もあるかもしれません。

「主体的・対話的」というのは、指導者が単に「たくさん意見を言いましょう」「たくさんノートを書きましょう」「たくさん友達と話しましょう」と子供たちに指示を出して、それを行わせることではありません。指導者が学習課題を工夫し、子供たちが、ついつい勝手に主体的・対話的に学んでしまうような環境を提供することが大切です。

「うちのクラスは静かやからなぁ」と感じる場合、指導者が子供たちの能力を引き出せていない可能性もあるかもしれません。

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