【統計教育】チョコレート消費量とノーベル賞の関係【6年】 - バズさん〜バズる算数〜

【統計教育】チョコレート消費量とノーベル賞の関係【6年】

D データの活用
のなごん
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教科横断的な能力を育む資料

統計教育においては、興味深い現象やデータの関連性を通じて子どもたちの興味を引きつけることが非常に重要です。

この記事では、チョコレート消費量とノーベル賞受賞者の関係という、子どもたちの知的好奇心を刺激するであろうテーマを取り上げ、統計教育の一環としてどのように活用するかについて探求していきます。

また、今回使用するデータ(資料)は社会科との関連もあるため、教科横断的な能力を育むことにも貢献します。指導者が意識的に取り組むことで、子どもたちへの伝わり方が大きく変わるでしょう。

のなごん
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この授業は「データ」を「分析」するものです。

難易度は少し高めですが、6年生の子どもたちならきっと頑張ってくれると思います!

問題

グラフから、どのようなことを読み取ることができますか。

この発問だと考えることが広すぎて、深まりが出ません。今回の場合、要点を絞って発問した方が、子どもたちの思考が深まりそうで。

発問例

「国民のチョコレート消費量とノーベル賞の受賞者数には大まかな比例の関係にあるのかな?」

→関係あると言える。一方が増えると、もう一方も増えている。

「ノーベル賞受賞者にはチョコレートを好む人が多いと言えるのかな?」

→正しいと言えない。チョコレートを好む人が多いことを否定はできないが、肯定もできない。

「チョコレートの成分には、脳の働きを高める効果があると言えるのかな?」

→効果があると言えない。今回のデータからは判断できない。可能性はあるが、あくまで仮説にすぎない。

「ノーベル賞の受賞者数には、国民のチョコレート消費量以外の要因も考えられるのかな?」

→消費者以外の要因も考えられる。

のなごん
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難易度は高いですが、立ちとまりしっかりと考えることできっと答えを導き出すことができるはずです。

気づかせたいこと

出典:https://diamond.jp/articles/-/124862

豊かな国ほどチョコレートを食べる余裕があり、豊かな国である。そのため、教育水準が高いためノーベル賞受賞者数も多いのではないか?

このような仮説生成がクラスの中から出てきたら、グラフをしっかりと読み取れていると言えます。ただ、何も手立てを打たないのは、子どもたちに丸投げしていることになるので、ここは1つ手立てを打ちます。

世界地図
出典:https://happylilac.net/sy-sekaitizu-s3.html

グラフに載っていた国の場所を各自で調べて塗ります。

のなごん
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色を塗ったけど、何か気づいたことはあるかな?

子ども
子ども

ヨーロッパの国が多いです。

子ども
子ども

赤道より北側が多く、南側が少ないです。

子ども
子ども

アフリカ大陸は1つもありません。

このような子どもたちの気づきから、経済格差に着目することも学びの1つだと思います。

最後に

小学校段階での統計教育は、子どもたちの知的好奇心を刺激し、論理的思考や問題解決能力、データリテラシーや統計的思考を育む上でとても大切です。

統計教育を通じて、子どもたちは現実世界の理解を深め、データに基づいた客観的な判断力を身に付けます。

令和を生きていく今の子どもたちにとって、とても大切な単元です。まずは指導者自身がしっかりと理解をした上で、授業をしてほしいと思います。

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